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【旅】クロアチア縦断⑥~そこに豚はいたか~

ブログ移行しました。

こちらの記事は以下でお読みください。

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跳ねる柑橘(@hoppingnaranca)です。

とんでもない牛歩で書いてきたクロアチア縦断記もやっと目的地のドブロヴニクを書くに至ります。おせーよという話ですが、まあ見てください。写真多めです。

 

【目次】

 

陸路でドブロヴニクへ

スプリトから高速バスに乗り込み、ドブロヴニクへ。
費用は110クーナほど。記憶が確かなら5,6時間程度。短くないバスの旅でお尻がそこそこに痛くなってくるけど、それすら楽しむのが旅の醍醐味。

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バスからの眺め。山

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バスから。…浮島?

「バス旅は絶対に車窓を眺めなくてはいかん」とまでは思わないけれど、アドリア海やこのバルカン半島という場所に歴史的にも、そして地理的にも強い興味があった。だから道中は車窓を眺めてばかりいた。

海、石灰岩がむき出しになる山肌、乾燥した大地に背の低い草木、3月だけど熱を感じる日差し、入り組んだ海岸線。ワクワクを掻き立てる。日本ではほとんど見られない気候や地理特徴だから。(あるかもしれないけど行ったことない)

海の向こうにあるのはイタリア半島。対岸同様にこの地にも多くの都市国家があった。それがザダルであり、あの美しいスプリトであり、これから向かうドブロヴニク、かつてのラグーサ共和国もそうだった。

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バスから。、またも山そして平原。ドラクエ

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山間の街

私は学生時代、ざっくりいうと「国家とはなにか」をテーマに研究していた。かつての都市国家の中心部が旧市街として現在世界文化遺産として保護されている様子は、まさに古の「国家の姿」。ロマン。だよね。

それだけじゃなくて、旧ユーゴスラビアの一員であるクロアチアは、私が生まれたころに独立のために戦争をしていた国だ。それも民族というとても難しい問題をはらんで。
自分が生まれたのと同じ時期に「自分たちが国になるために戦争していた」そんな国がいま、EU加盟も目前に控えるような経済力を持ち、アジア人が一人旅を余裕でできてしまうような治安を維持している。
すごいことだと思う。

そんな感じでたどり着いたのがドブロヴニクの高速バスターミナル。旧市街からは離れている。でもそこから市バスみたいなのが出ているので、旧市街へはすぐだ。

ここも世界遺産は旧市街

ドブロヴニクは最近J●LとかのCMでロケになっていたり、またもともと「アドリア海の真珠」という名でも知られている有数の観光地。
どこにあるかというと、なんと飛び地。

 

上の地図だとよくわからないので縮小してもらうといいんですが、ボスニアヘルツェゴビナ(BiH)のNeumという町がクロアチアを突き破ってアドリア海に面している。つまり陸路でドブロヴニクに行くには、一度BiHに行くということ。
とはいえ、スプリトからドブロヴニク行きのバスは普通に出ており、国境で検問はありますが問題なくアクセスできます。
途中BiHの休憩所に停留することもあるので、お店に入ったり、Wifiがあれば「BiHにいるぞー!●か国目じゃー!!」と主張することもできる。
私はいい加減尻の肉が取れそうで、BiHの空の下ストレッチをしていた。
このNeumも大昔の国家の領土や勢力図といった関係で生まれた「緩衝地」。歴史を感じる。


さて、リゾートホテルなどは旧市街を見下ろせる立地にあるんだけど、どうせならこの旧市街の中に泊まりたかったので、壁の中にあるSOBEに泊まった。
3月はオフシーズンなんだけど、さすがは世界遺産。観光客が沢山いる。

オススメは数えきれない。とりあえずドブロヴニクカードを買う。
これは1日、3日、7日という期限別の3種類があって、えらいお得。
5つのミュージアムと2つの美術館、そして城壁ツアーを楽しめるほか、公共交通機関のパスになっていたり、レストランや土産物屋さんでディスカウントもできる。

城壁ツアーは本当に楽しい。豚になった気分。
豚ってあれですよ、ポルコ・ロッソです。
個人的には魔女宅は北欧とかの都市のイメージで、ドブロヴニクはアドリア海という明言された舞台ってこともあるからかな、紅の豚のイメージが強い。

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城壁から

壁内の教会は全部見てほしい。あとは海事博物館。
海洋都市国家として繁栄したラグーサ共和国の姿を見ることができる。

そして、スルジ山へはぜひ行きはロープウェイ、帰りは登山道を下って、行ってほしい。
ロープウェイで行けばすぐに見晴らしの良い到着点につけて、例のあの光景が見られるから。

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上からの眺めですべての悩みが吹き飛ぶ

 そして、ルンルンの地中海気分で終わってほしくない。
ここには旧ユーゴ内戦の戦時記念博物館がある。1990年代に戦争があったこと。この美しいドブロヴニクの旧市街はまさに戦争のただなか、特に1991年にはセルビア・モンテネグロ(当時)の勢力により砲撃が加えられていた。教会の壁にはいまも銃撃の穴が残されているし、この博物館は当時の様子を伝えている。ぜひ見てほしい。
まあルンルンがメインでいいんですよ。私ドブロヴニクでもうルンルンでしたし。

 

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この広場で市場が開かれる

旧港のレストランはリゾットが美味。
大通りのCAFE FESTIVALでぜひ朝食を。
向かいのジェラート屋のおじさんは威勢が良い。
50分くらいのボートクルーズは旧市街を海から見られて最高。
裏路地にあるピザ屋でクロアチアのジャンクフードを楽しめる。
さすがバルカン半島。教会も宗派ごとにあるし、モスクとシナゴーグもある。

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目抜き通りにあるCAFE FESTIVALの朝食をテラスで

城壁を巡れば、海洋国家としてのラグーサ共和国の様子がうかがえる。 ここはかつて海洋交易国家だった。富が集まるこの旧市街部の守りは堅い。またユーゴ紛争時はクロアチアの最前線でもあった。

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城壁の砦にはクロアチア国旗がはためく

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旧市街のすぐ隣にも砦が。現在は博物館。

時間が経つにつれて雰囲気が変わる。夕方には旧市街の石壁が燃える赤に染まる。紅の豚のイメージが勝手に高まる。ポルコはどこだ。

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燃える城壁

夜の旧市街もにぎやか。完全に観光地だからこそだけど、この城壁の中にはいまも人々が暮らしている。まったくのアトラクションではないところが、この街の魅力でもある。

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灯りが照り返す石畳は静寂を誘う。でも街は眠らない
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街には暮らしがある
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そして信仰がある

行ってほしいけど、行ってほしくない

歴史の美しさと悲惨さ、人の強さと浅ましさ、観光地としての物価の高さと完璧さ、だけど隠そうともしない生活の匂い。

色んなものが集約された、美しい街。それがドブロヴニクだな、と。旅の目的地をここに選んで、本当によかったと思う。

良すぎて、みんなに行ってほしいし、でもあんまり行ってほしくもない。十分有名な観光地なのに、なんだか「自分が発掘したインディーズバンドに抱く感情」みたいなものを持っています。笑

まあ、でも、行ってみてほしい。できれば陸路でザグレブから!

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城壁から、旧港と島を臨む

豚?飛んでたんじゃないかな。ミラノのほうへ飛んでったと思うよ。

 

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