「英語→欧州言語」学習のススメ
こんにちは、跳ねる柑橘です。
今回はこの記事で書いた
「英語→欧州言語」での学習をおススメする理由を、詳しく書きたいと思います。
※このブログはWordpressに引っ越しました。
今後はこちらをご覧ください。
(目次)
第2外国語が欧州言語なら英語で学ぼう
今回、記事を別に設けてまで強調したい
「英語→欧州言語」学習のススメ
ですが、あらためて言葉にすると次のようなことになります。
第2外国語を学ぼうとするとき、
日本語のテキストで学ぶだけではなく、
英語でその言語を学ぶ機会も設けたほうが、
効率が良いし、お得だ。
つまり、日本語のテキストで学ぶことを否定する意図はありません。
特に文法などは、日本語で丁寧に学ぶことが求められます。
また単語も、語彙数を野心的に増やしていく際には、
いわゆる単語帳を市販のものを買うとか、自作するなどして学ぶと思います。
大事な学習です。
そういった通常の語学学習に、英語で考えてみるフェーズも入れることで、
より学習の効果やスピードを高められるよ!という、私の主張です。笑
また、この学習方法は、
語学学習をされているすべてのレベルの方におススメしたいと考えています。
英語で欧州言語を学ぶのをおススメする理由
その際に、
オススメの使用方法は、
英語→スペイン語での学習です。
と書きました。
理由は、2つあります。
・日本語との間よりも英語との間に圧倒的に共通点が多い
・英語により多く触れられる
ひとつずつ、見ていきましょう。
英語と欧州の言語は共通点が多い
ある意味当然かもしれませんが、改めてこれを考えてみます。
【文字】
まず、使う文字がアルファベットで共通しています。
そして基本となる母音もa,e,i,o,uで共通します。
※これ以外の母音が存在する言語もありますから、当然そこは新規に覚える必要がある領域です。
【単語・文法】
次に、単語や文法に共通項、類似点が多いです。
特に欧州の言語、その中でも
このあたりの言語は英語と「似てるなー」感が顕著です。
申し訳ありませんが、他の言語は全く存じ上げません。
例として、私のハンドルネームにある柑橘で考えます。
柑橘系の代表格オレンジは、英語でorangeですね。
それが、各言語ではorange(仏)、orange(独)、orange(デン)、
oranje(蘭)、naranja(西)、arancia(伊)、laranja(ポル)
…となります。
おまけ:narancastaまたはnaranca(クロアチア)
ご覧のように、綴りが同じ国が多いですし、違ってもなんか面影がありますね。
※プレーンなアルファベットで表記しています。
スペイン語ですと他にも、
estacion(駅:station)
controlar(操作する:control)
maquina(機械:machine)
objeto(目標:object)
futbol(フットボール(サッカー):football)
pagina(ページ:page)
のように、
英単語を知っていれば類推が可能っていうか、
ほぼ一目でわかる単語がたくさんあります。
ただ、全然違う単語もいっぱいあるので、
「へー、じゃあスペイン語とか余裕じゃん」と思うと、痛い目を見ます。
(例 mochila:リュックサック:backpack)
類推がしやすい有用性はありますが、でもやはり別言語なので、過信は禁物です。
取り掛かりやすい、気持ちのハードルが下がるという点のほうが、
大切なメリットだと考えます。
【実例】
エピソードが一つあります。
前回の記事で、
二外のスペ語を再履修した
という不名誉な事実をさらけ出していますが、
この時にも、「英→西」のメソッド(おおげさ)が役立ちました。
私が単位を落とした理由は、先生と私自身のダブルのうっかりが原因でした。
少なくともテストの成績で見ればしっかり勉強はしていたので、
先生を責めて「私は被害者だ!」と言いたい気持ちはゼロじゃありませんが、
自分にもミスがあったのだから自分がいけない。再履修です。
ただ、再履修する授業の中身がヒジョーにつまらない。
一番最初の授業なので、
アルファベットの読みや規則動詞の現在形の活用などの基礎の基礎です。
即答できます。
なので勝手に参考書を読んでいましたし、先生もそれを不問にしてくれました。
不問にっていうか、私に後輩たちのアドバイスを聞くようにと、助手扱い。
このクラスは帰国子女とかもいましたし、
そうでなくても英語ができる子が結構いました。
最初、んー?って感じだった彼らですが、
私は、次のような要領のアドバイスをしていきました。
・スペ語で「a」は英語の「to」で「de」は「from」
・「estacion(駅)」が「station」だから英語で「-tion」は大体「-cion」
・英語で「-ge」となる単語は「-ja」や「-je」になることが多い
(例:orange→naranja、messege→mensaje)
こんな感じで、教えるというよりつかみ方をアドバイスしました。
すると英語はできる彼らは、
「あーなるほど。」「先生よりわかりやすいわ」と。
すぐにできるようになっていきました。
まあ「先生よりわかりやすい」はお世辞というか社交辞令でしょうけど。
何が言いたいかと言いますと、
英語の基礎がある人には、スペイン語を読み解く目が備わっているんです。
英語の基礎を身に着けることも、
欧州言語を学ぶ上で役に立つことなのです。
英語に触れる機会を増やせる
語学学習を「コミュニケーションツールの獲得、性能アップ」と定義づけた場合、
日本人にとって海外とコミュニケーションを取る際の基本は英語だと思います。
英語がある程度話せれば、
とりあえず大体の国の首都で誰かと話せるんじゃないでしょうか。(適当)
実際、私はクロアチアでもスペインでもタイでもベトナムでも京都でも長崎でも、
英語で会話して事態を進展させることがありました。
なのでまずは英語のベースを維持、底上げすることが、理想だと思います。
かといって、通勤カバンに英語の問題集とスペイン語の単語帳を入れるのは、
ちょっと重くてつらいと思います。少なくとも私は嫌です。
毎朝、電車やカフェでNewYork TimesとEl Paisを読むのも、
素晴らしい努力ですが、朝活ガチすぎぃ、という側面も否めません。
なので、手軽な方法でよいんです。
世界規模のニュースは良いです。
嫌な話ですが、大都市でテロが起きた、とか、
話題のスマホの新機種が発表された、とか、
今年のグラミー賞は誰に決定!とか、
アメリカ大統領選の結果、とかですね。
そういうニュースは、ほぼ確実に英語メディアの記事になりますし、
El PaisやEL MUNDOなどでも記事になりますので、
大まかな英⇔西の対訳として活用できます。
また、ニュース記事はハードルが高い、という場合は、
身近なものについて考えるのもよいです。
日記・・・diary・・・diario・・・とか、
オレンジ・・・orange・・・naranjaとか、
夕食・・・dinner/supper・・・cenaといった具合です。
それはいいけど、いちいちそこにあるものを英語にするのが面倒くさい、
というときにおススメなのが、やはりDuolingoです。
出題の言語を英語にすることで、
平易な文章であることは違いありませんが、
日ごろからスペイン語と英語両方に触れる環境が作れます。
設定方法は前回の記事に書きましたので、そちらをご覧ください。
どのレベルの学習者にもすすめたい
この「英語→欧州言語」学習は、
語学学習者であれば初心者、中級者、上級者のどのレベルの人にも
おススメの勉強法です。
Duolingoは、初学者~中級者向けかな、と思うアプリです。
ですが、言語設定を英語にすることで、日英○の3か国語を扱おうとする人にとっては、
上級者であっても確認には有用だと思います。
また、共通のニュースについて書いた記事を英語と対象言語、
そして日本語を合わせた3か国語で読み比べるという行為は、
上級者の学習方法として大変有効だと思います。
注意点
ただし、英語ぜんっぜんダメなの!という人は、
かえって混乱するだけかもしれません。
目安として、おおよそですが、TOEIC575~600あたり以上の人であれば、
「英語→欧州言語」学習は問題なく、有用だと思います。
あと、発音やSpeakingの面では全く勝手が違うので、
この学習はそこについてはカバーできていないことを白状いたします。
まとめ
英語で欧州の言語を学ぶメリット、ご理解いただけましたか?
こうやって英語から欧州の他言語に触れることで、未知の言語、新たな言語、という得体のしれない、勝手のわからない相手でも、綴りや文法などの面では距離感が近づきます。
また、上級者の人にとっては、日本語ではなく類似言語である英語という視点で確認することで、3か国語の鍛錬にもなりますし、表現などの確認にもなります。
語学学習の場合、CD・教材はコチラ!と行くのが経験上多いんですが、そんなものありません。
偉そうに書いてきた私の語学力ですが、
英語がもしかしたら上級者の下っ端に食い込んだかどうか
スペイン語は中級者と言えるか怪しいそんなレベルです。
つまり勉強中の身。
今後も、何があっても英語とスペイン語は、仕事の合間に学習を続けていこう。
と心に決めています。
語学学習をされている方がいらっしゃいましたら、一緒に頑張りましょう!
そしてもし共感していただけたら、「英語→欧州言語」学習を取り入れていただけると、うれしいです。
では、Adios!