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【CWC】クラブワールドカップ決勝とレアル・マドリーへの憂鬱、鹿島と日本サッカーへの注文【柑橘サッカーコラム】

こんにちは、跳ねる柑橘です。

開幕した日は本業が多忙で、夜に開幕戦の結果を見て、その存在を思い出したクラブワールドカップ

その締めくくりは日本のサッカーファンにとって、かなり盛り上がるものになりましたね。

私はマドリーファンですので、Twitterではかなりマドリー寄りで、鹿島を応援する方々にはカチンとくるような発言を繰り返していました。笑

それでも鹿島の躍進はうれしい。

テレビ観戦しての思ったことをつらつら~と。

つらつら〜と言いつつ長く熱いです。

よろしくお願いします。 

※マドリーファンによる「マドリーどうしたねん」「鹿島やるじゃん」「でもこの論調おかしくね」「もっとJ勢がんばろうよ」という上から目線な内容です。

 

(目次)

 

 

 

 

 

結果

スコア

レアル・マドリーCF 4-2 鹿島アントラーズ

(K.Benzema(9')、柴崎(44',52')、C.Ronaldo(60'(p)、98'、104') 

 

スタメン(サブは省略)

【マドリー】

1. K.Navas

2.D.Carvajal、5.R.Varane、4.S.Ramos(C)(⇔6.Nacho (108'))、12.Marcelo、

19.L.Modric(⇔16.M.Kovacic(105'))、14.Casemiro、8.T.Kroos、

17.L.Vazquez(⇔22.Isco(81'))、9.K.Benzema、

7.C.Ronaldo(⇔21.A.Morata(112'))

 

【鹿島】

21.曽ヶ端

22.西、23.植田、3.昌子、16.山本

24.遠藤(⇔25.伊藤(102'))、6.永木(⇔18.赤崎(114'))、

40.小笠原(⇔11.ファブリシオ(67'))、10.柴崎、

33.金崎、8.土居(⇔34.鈴木(88'))

 

 

90分では2-2で勝敗付かず、延長120分での結末。というか一時は鹿島がマドリーを逆転するという波乱の展開。

おかげで9時に風呂に行こうと思っていた私の日曜夜の計画が崩れました。

 

※なお、日本のみならず世界的にもレアル・マドリー(Real Madrid C.F.)をレアル(Real)と略すことが多いですが、リーガではレアルだとレアル・ソシエダ(Real Sociedad、通称La Real)を指すのでマドリー(El Madrid)と呼んでいます。

マドリーの他の愛称は、白いユニフォームから白い巨人=ロス・ブランコス(Los Blancos)、メレンゲス(Merengues)など。

また同じ首都マドリーを本拠地とするライバルのアトレティコ・マドリー(Atlético de madrid )の愛称は、アトレティ(Atleti)または赤白ユニフォームからロヒブランコス(Rojiblancos)。

 

 

鹿島を侮っていた

色々書く前にまず、鹿島アントラーズ、鹿島サポーター、そして鹿島を応援した日本やアジアの方に謝らないといけないです。

 

すみません、侮っておりました。私が。

 

・日本屈指の試合巧者であること、

・2シーズン制のよくわかんないシステムで喜びきれない形で年間王者になったこと、

・アジア王者ではなく開催国王者という枠で出たのに、アジア王者の全北が敗退して代理王者となったこと、

オセアニア、アフリカ、南米の王者たちを破っての決勝進出

色々な要因から、まさに「成り上がり」「下剋上ともいえるストーリーで、欧州王者レアル・マドリーとの戦いに臨むことになった鹿島。

 

鹿島アントラーズは強かった。

これを、私も、マドリーも、世界中が実感した試合でした。

 

全員良かった中であえて名指しで言うなら、 柴崎の2得点は、報道でもあるように海外で通用する展開とフィニッシュ。あとは曽ヶ端の確変と、昌子が光ってましたね。

次点で植田や西でしょうか。

 

 

マドリーはひどかった

その一方で、マドリーの出来はかなりひどかったです。

それが油断していたせいなのか、疲れちゃっていたのかはわかりませんが。

 

油断?不調? 

ロナウドを筆頭にほとんどの選手が本調子ではなかった。

クロースもほとんど消えてたし、マルセロも連携が全然ダメ。良かったと言えるモドリッチとカゼミロも、それぞれ守備のミスやパスミスが目立っていました。ベンゼマバスケスは得点や攻撃以外にも守備や組み立てでも頑張ってたかな。

マドリーがうまくいかなかった原因が、鹿島の戦術がうまく機能していたからなのか、上述のようにナメていたのか不調だったかはわかりません。

鹿島の術中にはまってのパフォーマンス低下は幾分かあったでしょうが、彼ら自身にも何か問題があったように思います。

 

得体のしれない相手が、自分達対策に練ってきた策が周到すぎて…という場合、もう少し焦ると思うんですが、

焦ってるっていうか、「んあれぇ??」って感じでプレーしてたし。

 

得意のカウンターも数回見られただけで(しかもロナウドが1対1を昌子にとめられるというね)、結局MFやSBとベンゼマまたはロナウドがサイドでこねてる間に、鹿島のすごい数の選手がペナルティーエリアに戻ってきて守備を固め、マドリーの選手は、バスケスはサイドにいて、残るFWのもう一人しかエリア内にいない…というシーンばかり。

攻める気あるのかーいって思ってしまった。

 

マドリー守備陣への不安

何よりひどかったのは守備陣。

ゲスト解説の岡田武史さんは試合開始直前に、「マドリーの守備はいいからね」的なことを言ってましたが、

マドリーの守備今季ひどいですよ。

数字の上では今のところ失点数リーグ2位タイですが、ひどいのは数字でなくパフォーマンス。CBはラモスはまあ気迫のカピタンでプレーも良いけどケガがあった。ジダンお気に入りのヴァランはなんかまだ信用ならないプレーが多い。ヴァランの代役はベテランのペペか、もっと頼りないナチョ。

SBは攻守でいえば攻撃力が売りの2人か、守備を期待しちゃダメなダニーロ

ボランチのカゼミロに過負荷がかかってしまい、彼が怪我で抜けた間はモドリッチに過負荷が。モドリッチも怪我したし。

 

陣形も人員も安定した守備とは言えないまま、

でもここまで「負けてないからリーガ首位」

それがマドリーなのです。

CWC決勝も、バイタルエリア空きまくり、金崎や土居、柴崎に入られまくりで、ハラハラしすぎて前半終了時にはゲッソリでした。

 

 

 疑惑のレフェリング

一番多く語られてるのが、誰もがラモス退場と思った後半45分のアレですよね。

 

おさらい

簡単に振り返ります。後半45分、2-2のシーン。

マドリーの攻撃を凌ぎ、柴崎から金崎へパスがわたったのは、鹿島の自陣、センターライン付近の右サイド。

既にイエローを貰ってたラモスが、カウンターに出ようとしていた金崎を倒してしまう。

ザンビア人レフェリーは胸ポケットに手をやり、ラモスに「こっちこい」とジェスチャー

明らかにカードが出る流れです。

しかし、主審の動きが止まり、第4審判の方を見て何やらやりとりがあると、カードを提示しない。

鹿島選手はGK曽ヶ端まで詰め寄って猛抗議!それもむなしくラモスはその後もプレーし、延長でナチョと交代で退きました。

 

議論の的に

このプレーは、いろいろ語られてますが、

主に次の5点が取りざたされているのではないでしょうか。

・ラモスのプレーはイエロー相当か

・VARは使われないのか

・マドリーの審判買収疑惑

・ラモスが退場していたら、その後の試合をどれくらい左右したか

・あの思わせぶりな動きはなんやねん

 

ラモスのプレーはイエロー相当か

プレー単体で見ると足にいっていたのでイエローが出ておかしくない。しかし選手を退場させたがる主審はいないでしょう。

ラモスが1枚貰っていることが、このファウルをイエロー相当と判断するかどうかに影響したと思います。

 

ちなみに決定機の阻止だったかというとそれは難しい。

あの場面、金崎はまだ自陣にいたわけですし、

あそこで抜け出してもGKと1対1になっていたわけではないです。イエローが一枚でてることとこの状況が、心理的に2枚目を踏みとどまらせた、という見方も無理ではないです。

 

VARは使われないのか

VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー:ビデオ判定)が導入されたことが今大会の目玉の一つでした。

鹿島はアトレチコ・ナシオナルとの準決勝で、この新システムによってPKを得ていますね。しかし新システムは、この場面では適用されませんでした。

理由はVARが適用される範囲にあります。

VARは、ビデオルームでそれに従事する審判が、試合をずーっとビデオで観ています。そして主審が見落としたファウルや、主審が見ていて止めたプレーでも、そのプレーがどれくらいのファウルだったか(あるいは何もなかったか)を主審に伝えるわけです。

VARで時間をかけてチェックするプレーは、「試合を左右する重要な判定」に限定されます。

それは、ゴール、PK、一発レッドカードに関わるプレーや、選手の間違いなどです。

サッカー:ビデオ判定試験導入 「流れ止まる」難点も - 毎日新聞

 

上述のように、プレーの場所や悪質度から一発レッドとは言えない。ゴールもPKも絡まないプレーだった。

つまりレギュレーション上VAR適用はできないシーンだったわけです。イエロー相当も範囲に含めるべきか否か、これはVARのルールに検討の余地があることを示唆しているかもしれませんね。

 

マドリー審判買収疑惑

まあ、ないと思いますが。笑

レアル・マドリーという巨大な存在がプレッシャーとして審判にかかっていた可能性はわかりません。

プレッシャーかどうかは別として、第4審判が

「ラモスだぞ!そこイエロー出すと退場だぞ!いいんか!」

って言ったかもしれない。

そのあとで

「ラモス退場させてマドリー負けたらペレス(マドリー会長)がこわいぞ!」

って付け加えたかは不明です。笑

 

ラモスが退場していたら

微妙なところです。

これから延長というところで主将でCBという、チームの大黒柱を失うことは間違いなく痛手。

ただまだ交代カード残っていたので、フォーメーション上の穴は、モドリッチ⇨ナチョとかで落ち着けられたでしょう。

 

 

そして、ラモスはカードや退場の数が多いことで知られています。

一時は元相方のぺぺがヒール的な取り上げられ方をしていましたが、元来のプレーの熱さはラモスの方が強烈。イエロー2枚貰って退場というのは、なんとなく「ああ、ラモスやっちまったか」って思ってしまうくらいには、マドリーファンには見たことある光景だったりします。

だから、ラモスのチームでの重要な立場上、退場で影響はあったと思いますが、そんなラモス、そんなマドリーですから、影響があってもどの程度だったかなあ、と思っちゃう。

 

そして「ラモス・タイム」が延長になかったので、退場していればマドリーの勝ち越しは確実になかったとは言えない。

結局勝ったのは、最後まで寝ぼけてた攻撃陣がようやく意識がハッキリしてきて、ロナウドハットトリックを決めたから、でした。


※「ラモス・タイム」とは

近年、CL決勝やクラシコなどの大事な試合で、試合終了間際に殊勲の同点弾や勝ち越し弾を、ラモスが主にセットプレーから、そして主に頭で決める場面が多いことから呼ばれている現象。

 

あの思わせぶりな動きは

個人的にこのレフェリングで一番頂けなかったのが、一度胸ポケットに手を掛けといてカードを出さなかったこと。

後で自分で気づいたか第4審判に諭されたか、また諭されたとして内容がマドリーを恐れたか試合を壊すことを恐れたかは知りませんが、

一度手を掛けておいて何もしないとか示威行為じゃないですか。そんな恐怖振りまく審判いやだー。

 

 

鹿島はワイルドカードだった

なんにせよ、一時はマドリー相手に2-1で逆転していたわけですし、延長までもつれた。

これは最後の最後まで「下克上」を完遂しそうになったという大事件でした。

 

一方で、この鹿島称賛の空気の中でも忘れちゃいけないことがあります。

 

負けたこと

鹿島はアジア王者ではないこと

この2つです。

 

負けは負け

鹿島の選手たちが口を揃えて言っていますが、

負けたんです。

誇れる2位とも言えますし、立派な試合をしたのも間違いないです。

でも負けたんです。

この敢闘賞的な扱いは、観客サイドである私たちが感じるほどの満足感と意味を、選手に与えないと思います。

 

鹿島が押し込んでる時間帯、圧倒していたかというと違う。猛烈な集中力を発揮して、致命的なところで相手に渡すことなく攻め続けた。

一方でマドリーは、ひどい凡ミスを鹿島より格段に多くやりおっていたけど、細かいところで圧倒しているシーンがいくつもあった。

チームの戦い方では互角だったけど、選手の戦い方では差があったと思います。

 

鹿島はアジア王者ではない

私はこれを忘れちゃダメだと思います。

開催国王者としての出場だったんです。

つまりワイルドカード

だからこそ、オセアニア王者、アフリカ王者、南米王者と戦い、勝ち抜けた訳だし、そうしたことで鹿島の強さを示せたとも言えます。ワイルドカードから決勝に進んだ快挙でもあります。

 

でも、鹿島はCWCの通常ルートでの出場チームではないんです。全北が破れたことで代理のアジア王者になったに過ぎない。近年のACLでのJ勢の惨状を考えて欲しい。

これをJ1のCSでも下克上し、CWCでも一番試合数が多い過密スケジュールと言えば苦労を感じますが、本来はACLで一番多くの試合をして、最後に勝ったチームが出るところです。

CSが大変だとかいう都合は、2シーズン制の犠牲者としてかわいそうといえるか、または第2シーズンでの自分たちの不甲斐なさの代償なので言い訳にならないか、どちらかでしょう。

 

来年以降はCWCは日本を離れます。開催国枠でワイルドカード出場はできません。アジア王者にならないといけない。

この大会で鹿島は大きな経験値を得たと思います。この経験を今後もJのチームが積むために、ACLで勝てるチーム作り、リーグ作りをしないといけない。これはJFAの課題であり、各クラブの課題。それは翻って、サポーターの課題だし、サッカーファンやスポーツメディアのあり方も変化した方が良いと思います。

 

日本代表すらも商業価値で測られてる現状では難しいかもしれませんが…

 

 

まとめ

普段そこまでJの試合を観ていないので、いつもの鹿島と比較はできないのですが、互角以上のところもみせるなど、とても良い試合をしていた一方で、不調なマドリー相手でもまだ歴然と感じる差がいくつもあったと思います。

 

また、柴崎はリーガで通用するか的な議論がありますが、清武を見ても明らかなように、コミュニケーションがね…出来るかどうかはとても大きい問題ですよ。プレーレベルはあれをずっと続けられるなら、ベティスとかどうでしょうか。プレースタイル合うかわからないけど…。

 

マドリーファンとしてはこんな戦い方でリーガの後半戦大丈夫かよ…と思ったり。

ベンゼマの復調とカゼミロ復帰は嬉しいですけどね。

 

そして、鹿島頑張ったよ良かったね!という敢闘賞扱いばかりするのではなく、日本サッカーの手応えと課題が見えた、収穫のある大会だったと思いたい。

 

結局退場しなかったラモスに、その瞬間こそスタジアムはどよめきブーイングもありましたが、その後のプレーでブーイングが起きていたでしょうか?ナチョとの交代時に拍手が起きていませんでしたか?

マドリーを観にきていた人も大勢いたでしょうが、サポーターでない観客の方達は、日本のチームを応援しつつも、結局は、スターチームとおらが国のチームが競演する「イベント」に来ていたということでしょう。

これがコロンビア、韓国、南アフリカ、メキシコ、スペインだったらどうだったでしょうか?

(NZは自信無いです)

 

サッカーにたらればはない。よく言う言葉ですが、検証時にはたらればを言わなければ感想にしかなりませんので、たられば三昧でした。

来シーズン、アジア王者として再びJ勢がCWCに出て欲しいと思います。

 

以上、少しこの手のお仕事を始めた跳ねる柑橘がお伝えしました。

では。

¡Hala Madrid! y ¡Ánimo Kashima, Ánimo Fútbol de Japón!

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